2025.02.03

ありがとう丸新青果

1月31日、うちの会社と同じビルに入っている八百屋「丸新青果」が閉店しました。和泉多摩川に来る前も含めると、60年以上もの歴史に幕を下ろすことになるそうです…。
 
もともとこの物件は大家さんがかつて「八百修」という八百屋を営んでいたのですが(こちらも創業60年)、ご高齢になられたこともあり廃業することに。しかし「この町に八百屋をどうしても残したい」という想いから引き継いでくださる方を自ら探し、ちょうど移転先を探していた丸新青果さんと出会い今に至ったという経緯があるのです。
 
最終日の19時30分ごろ、閉店を惜しむ方たちがお店の前にどこからともなく集まり最後の瞬間をそっと見守っていました。店内外で聞こえる、いくつもの感謝とねぎらいの声。中には目に涙を浮かべる人もいらっしゃいました。そして閉店時間の20時直前、最後の商品が売れた瞬間、どこからともなくぱあっと拍手がわき起こりました。
 
「おはよう~」
「おつかれさま~」
 
ご近所さんだからこその、おじちゃんとのいつもの挨拶。一言も発しなくてもワンクリックでモノが買える時代にあって、丸新青果には人と人とのぬくもりがありました。長い間本当におつかれさまでした。
 

(栗山)

 

閉店間際のインスタライブのアーカイブがこちらから見られます。