2024.04.08

海峡を歩いて越える

先日、福岡と長崎で2日間のロケがありました。
九州に行くのは高校の修学旅行以来。そのときは鹿児島、熊本、長崎を4泊か5泊でめぐったのですが、記憶しているのは熊本市内での班行動の合間に、さびれたレコードショップでCDを買ったことくらい(東京では売り切れてしまっていた某バンドの初回限定盤が売っていたんです)。
 
ロケの前日に博多入りした私は、フリーの半日を使って福岡の門司港から下関へ足を伸ばしてみることに。関門海峡を越える方法は鉄道や船、クルマなどを合わせて6通りあるようですが、私は迷うことなく「徒歩」を選択しました。
 
関門トンネルには自動車用のほかに「人道」というルートがあり、幅4mほどの細くて薄暗いトンネルを歩くと対岸に上陸できるのです。ちなみに通行料は徒歩ならタダ、自転車や原付を押していく場合は20円かかります。
 

 

 
人道の全長は780mなので、たいした距離ではありません。なので歩いて渡りきったわりに達成感はいまいち……とはいえ自らの足で海を越え、九州から本州へワープできたのはちょっとうれしい体験でした。
 
せっかくなのでさらに歩いて10分ほどの唐戸市場へ。平日の午後だったため市場ならではの活気は味わえませんでしたが、市場の2階にあるお寿司屋さんにて遅めの昼食。新鮮なネタを使ったにぎりも美味ながら、ふぐのアラの赤出汁が個人的にはヒット。味は淡白ですが、プリッとした独特の食感はアラでも十分に味わえました。
 

 
帰りはおとなしく連絡船で門司港へと戻ります。連絡船乗り場の近くにお土産屋さんや飲食店が軒を連ねる「カモンワーフ」というモールがあるのですが、そこの事務局でゲットしたのがこちら。
 

 
人道の門司側と下関側にそれぞれ設置されたスタンプを押すともらえる「関門TOPPA!記念証」です。某印刷会社のブランドメッセージのようですが(でもたぶん、こっちが先)、もらえるものはありがたくもらうに越したことはありません。
 
こうして自らの足で海峡を突破した半日旅。海はきれいでおいしいものも豊富で天気も最高。唯一残念だったのは寂しい一人旅だったということ(仕事のついでだから仕方ないですが)。次は家族と訪れたいところですが、関門海峡を歩いて越えようと言ったら「それは一人で行ってきて」となるでしょうね。
 

(高山)