2017.01.26

シーエスアール

12月の話になりますが、
イラストレーターの松井晴美さんにお願いして
弊社の正面ガラスに絵をかいてもらいました。
 
松井さんへのオーダーは
「通りがかりの人がハッピーなキモチになれること」。
それだけです。
 
そんな流れで出来上がったのは、
ご覧の通りいろんな動物たちが
様々な楽器を使って演奏しているワンシーン。
さすがです、松井さん。
彼女いわく、
「こんなに広い面積にイラストを描いたことはなかった」
そうですが。笑
 
弊社は和泉多摩川商店街のメイン通りを
脇に入ってすぐのところにあるのですが、
とにかくこの商店街は元気がない。
常に人通りはまばらで、住んでいる町の人からも
「商店街に何があるの?」という声があがるほど。
そして、そんな状態が数十年も続いています。
 
そうした背景もあって、
ちょっとしたことでいいから、
ウチで貢献できることは何かないか、と思ったのが
イラストをお願いしたキッカケでした。
 
ヒントになったのは、表参道のイルミネーションです。
キラキラ輝くあの通りの前で、
足を止め、写真を撮り、笑顔になるひとたち。
 
はい、予算や規模はまったく違います。
でも、松井さんにイラストを描いてもらったおかげで、
足を止める人が予想以上にいたのです。
中でも印象深かったのが、
イラストと一緒に記念撮影する親子がいたこと。
しかも何組も。
いつもうつむいてスマホをいじっている人たちの
目線を少しでも変えることができたらな、
ぐらいに思っていたのですが、想像以上の収穫でした。
 
あとは「ガラス」という素材の可能性を
探ってみたかったというのもあります。
ガラスは透明です。
太陽の光や、事務所内の照明、
はたまた中にいる人の来ている服の色で
イラストの雰囲気や世界観が変わるのって
ちょっと面白くないですか?
 





 
弊社の仕事はウェブ・カタログ、
冊子の制作などがメインで、
「to C」ではなく「to B」の側面が強く、
やりとりする相手もほとんどが企業です。
一般の方の表情はほとんど見えません。
だからこそ、社会との接点を持つのって
大切だな、とも思っていました。
 
CSRとかいうと大げさですが、
年齢を重ねるごとに、
お金儲けや仕事の大きさよりも
(もちろんそれも大切ですが)
身近の人たちに喜んでもらえることはないのか、
という思考に切り替わっているような気がしています。